2011年2月18日

フルオーダー リジッドフレーム車いす(高剛性):O様仕様

皆さま、車いすって “左右に折りたたむ” ことが出来るのが普通と思われていますよね?

それって何故そうなっているか想像したことはありますか?

答えは簡単!「コンパクトに折りたたんで収納するため」 なのですが、実はこれ・・・百害あって一利くらいしかないんです、、、

こちらの車いすは今回イフで製作した、フルオーダー車いすを、斜め前下から見た写真ですが、何か違うと思いませんかぁ?

そうなんです!
普通の車いすにある、真ん中のバッテン(クロスフレーム)が無いんです!

これは 「リジッド型フレーム」 などと呼ばれる、左右には折りたたむことが出来ない(敢えてそれをしない)車いすのフレーム構造なのです!

(;゚д゚)ェ. . . . . . .それっと不便じゃないの?

という声が聞こえてきそうですが、確かに不便な部分はありますが・・・それ以上に効果や効能もありますので、興味のある方は「リジットフレーム 車いす」などで検索して見て下さいね!(ここではその説明は割愛させていただきます(汗))

代表的なところで、パンテーラ社製の車いすなどは、この部分を強調しており、ホームページでも具体的に説明されていますので、ご興味のある方はご覧ください。




さておき、今回製作させていただいたフルオーダー車いすの全容はこちら!
どことなく、株式会社松永製作所様のMAXプレジャーに似ていると思われた方は流石!(業界関係者ですね?(笑))

それもそのはず、今回の製作は同社に依頼し、フルオーダー車いすでありながら、耐久性でも定評のあるMAXプレジャーの部品をふんだんに使ったという次第であります。

サイドビュー(横から見ると)!
どうですか?スッキリしてますよね!

実は今回ご相談をいただいたお客さまは、体重が100kg以上ある方だったのですが、希望の内容としては

① 「壊れにくいこと!」
② 「楽にこぐ(操作)することができること!」
③ 「車に積みやすいように、コンパクト&軽量で!」
④ 「カッコ良い車いすにしたい!」

という、3つ+1つの条件が課せられました。
(④は主観的な要素もあるので、+1としました・・・)

一見すると、相反する要望に思えるこの内容ですが、それを可能とするためにも、この「リジット型フレーム」を採用したという経緯があるのです。


これまで使っていた車いすは、数ヶ月に一度スポークが折れ、パンクもちょくちょくしていた、、、ということで、「壊れにくい」という部分で採用したホイールはかの有名な「SPINERGY(スピナジー)ホイール」

セットしたタイヤは「SCHWALBE(シュワルベ)ライトラン」です!
タイヤに関しては、SHOXというカラフルなノーパンクタイヤの選択肢もあったのですが、お客さまの友人でイフの顧客でもある方が、SCHWALBEのライトランを履いていることから、同じのにしたい!という要望があり、こちらをチョイスしました。

ハンドリムは重くはなってしまいますが、滑らないものが希望とのことで「滑り止めコーティング」がされたものを採用、その代わり、がっちり握らなくともよくなることでハンドリムピッチは10mmと狭めにセットし、車いすの全幅を抑えることとしました。

加えて、SPINERGYホイールもフレームギリギリまで内側にセットし、通常のホイールよりハブが厚い分を少しでもカバーするべくセットアップさせていただきました。

希望の一つでもあった、「楽にこげる(操作)したい」にお応えすべく、車軸位置は調整式とし、最初のセットアップは車軸前出し40mmにセットし、後方転倒を防止するべく、転倒防止を装着しました。

車輪ASSYを取り外すと、ご覧の通り、超スッキリですよね♪
この状態で飛行機内用車いすのように走行することは出来ませんが、、、車載時などの際にコンパクト&軽くすることがこの着脱車輪によって可能となりました。

リジット型フレームにて、折りたたむことが無い(折りたためない)ため、座布は採用せずに、板張りとしました。
座板と聞くと、お尻が痛くなりそうですが、、、ちゃんとした除圧効果の高いクッションを使用することで、底付きさえなければ全く問題はなく、むしろ体重によって座布が弛んでハンモックのような状態になっているより、しっかりと安定した状態で座ることが出来るため、効果絶大ですよ!

サイドガードはカーボン製の板状のものを採用し、パイプ類を廃止したことで座幅が無駄に広くなることを防止しました!
ちなみに座幅は44cmですが、車いすの総幅はかなりコンパクトに収まっております。

後方にはリジットフレーム独特の左右を結ぶパイプがあり、これで背パイプが内側に寄ってくるのを防止しています。

またアームレストはMAXプレジャーの専用オプションである「カーボンアームレスト」をゴージャスに採用♪

このアームレストは一見すると、普通の丸パイプに見られがちですが、実は上面が平になっているD型となっているため、腕への負担が軽減されているという優れものです!

最後の最後まで悩んだのが、この「ライトニングキャスター」!(回るとピカピカ光るキャスターです)

屋外仕様がメインのため、実用性でもう少し大きめでショック吸収力の高いキャスターを推奨しましたが、どうしてもこのライトニングキャスターに憧れがある。。。とのことで、最初はこちらを採用しました。
最初は・・・というのは、キャスターフォーク(キャスター車輪を装着する部分)にミソがあり、この部分をロングタイプを活用し、最初は4インチキャスターを3箇所ある穴の一番先端にセットした状態で乗っていただき、問題なければこれで良しとなります。

万が一、やっぱりライトニングキャスター(4インチ)は厳しいなぁ・・・ということになった際には、5インチもしくは6インチのキャスターを、上の方の穴を使って装着することで、車いすの前座高はあまり変えずにキャスター交換が出来るように配慮させていただいたという次第です。

やっぱり、実際に使ってみなければわからないこともいっぱいありますものね~(^^)


今回のお客さまは杖歩行も可能な方のため、最後に杖留めをセットして・・・
フロントキャリー(レッグパイプに装着して、バッグや買い物カゴを置くことが出来る優れもの)やユースフルポーチも装着し・・・

セットアップの全てが完成!!!

この後で、お客さまに無事に納車させていただきました♪


数週間使っていただいた後のお客さまの感想は「座っているのが楽!」「ちょっと漕いだだけで軽く前に進む!」「いままで通れなかった通路に行けるようになった!」ナドナド、数え上げるとキリがないほど、嬉しいお言葉を沢山いただきました♪

そうそう!全て装着した状態での重量は、ビニールコーティングハンドリムやスピナジーホイールが装着されているにも関わらず[14.8kg]に抑えることが出来ましたこと補足させていただきます!

もとい、今回、フルオーダーでスポーティなリジット型フレームの車いすを、試行錯誤しながら、一から図面を作成して製作させていただき、いろいろなことが勉強になりました!

その結果がこのように喜んでいただけると、これまでの苦労が吹っ飛びますね!

そしてそれが励みになって、また頑張ろう!という気持ちになります♪

こちらこそ、ありがとうございました!ですねっ(^O^)

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